2004/09/22

プロ野球ストについて

688e9709.jpgストというものを自分なりに冷静に振り返ってみた。感情的な部分と、野球エンターテイメント界の縮小という部分の二つの問題があってそれがないまぜになっているから僕の中で整理がつかないのだと分かった。

今スト交渉でもめているのは
「球団を減らさない!」
ということただ一点。
選手会は球団数を減らさないでくれ、とお願いしていて、それに球団オーナーサイドが難色を示している。
ファンとは言え、この上記の問題点をしっかりと抑えておくべきだと思う。

今まで僕の中でモヤモヤしていたのは以下の2点。
1. 近鉄・オリックスという球団が消えるのはイヤだ、というファン心理
2. プロ野球チームが減少→興行試合が減少、結果的に市場規模減少によりプロ野球選手の給料が減少→プロ野球選手を目指す人間の減少のスパイラルに陥る問題。

1. 近鉄オリックスが合併する、という話はパッと聞いたときに「ふざけるな」と思わせる。
やはり今までずっとあった球団が、なんの意味も無く無くなるというのは我々野球ファンの「定常状態」が崩されるので不安になる。
今まで定期的に行われてきたような「買収」ではなく「合併、そして球団数減少」という未曾有の事態であるため、ファンの不安な心理は倍増である。
さらに2.のような球団減少による市場規模減少が将来的に野球というものが衰退していく方向の指針が示されたことで選手会が反発していることが絡んだ。

ここでややこしくなるのは「合併しなくてもコレコレのようにすれば赤字が無くせるじゃないか!」という論調が出てきたことだった。
それらの意見がテレビなり雑誌なりで取りざたされるたびに僕は読み聞きし、ふむふむと納得してきた。その「こうすれば赤字を無くせる」という案は、それ自体は立派であり、僕などはすぐに「そうだ、野球機構はこの案のように組織を変えればいいのだ!」と乗っかった。
だが、本当はそれは一歩行き過ぎた話なのであったと思った。
「こうすれば赤字が解消できる」
ではなく、今話し合うべきは
「こうすればオーナーが球団減少をストップさせる」
という話をしなければ意味がない。

なぜオーナーサイドは球団減少を頑として押し通そうとするのだろうか?
それは誰にも分からない。球団を減少させて、どこのオーナーに何の得があるのか……。
僕の中での結論は、結局ナベツネの短絡的発想だと思っている。
要するに、巨人戦の視聴率が下がっているため、6チーム総当りよりは10チーム総当りにすれば巨人の対戦相手が毎回コロコロ変わるので視聴者をより飽きさせずにすむ、というそれだけなのではないかと。
途中で「巨人はパリーグに行ってもいいんだ」という発言はセリーグ各球団へのタダの脅しではなく、ナベツネ自身がそう思ってるんだろう。セリーグとの見慣れた対戦よりは、見慣れないパリーグ球団(それもダイエーとの対決はいかにも金がとれそうなカードだし)との対戦のほうが視聴者は面白半分で見るだろう、と思ったのだろう。
そして巨人がいなくなったセリーグはいずれ1リーグへ統合せざるを得なくなるだろうから、結局巨人は10チーム総当りでナイター放映権料を稼ごうと思っているのだろう。

ではどうすればオーナー達は「球団数の減少は結局自分達の首を絞めるだけだ」と気付くのか。
これは、おそらく今でも気付いている。気付いているはずなのだが、なぜかナベツネに逆らえない。これは本当になぜだか分からない。
ナベツネは確かにメディアを掴んでいるが、横浜のオーナーはTBS、毎日新聞。ヤクルトのオーナーはニッポン放送、つまりフジテレビ、産経新聞。セリーグで2球団もメディアを掴んでいるというのになぜ読売のナベツネに逆らえないのだろうか?
単純に巨人がパリーグに行くという脅しに逆らえないだけなのだろうか? もし本当にそうだとしたら飛んだ腰抜け野郎どもだ。読売抜きでメディアの力を利用して巨人なしの野球を盛り上げるチャンスなのだ。巨人などいなくても、結局野球があれば客は集まる。ナイターの視聴率うんぬんを論じるのは早い。
おそらくメディアを掴んでいるオーナーこそ、巨人戦の視聴率に固執しているような気もする。横浜・ヤクルトは親会社の視聴率のためにナベツネの言いなりにならざるを得ない背景があるのかもしれない。かわいそうではある。
今バカの一つ覚えのように巨人戦ばかりを放映している方が異常なのだ。優勝争いに絡む首位チームの対戦カードこそ放映されるべきであり視聴率も稼げるはずだ。時代は変わったのだ。オーナー達はそれに気付いていない。それだけだと思う。
野球市場は縮小するしかない、本当にそう信じてしまっているんだと思う。

そんなことはない。
野球はステキなエンターテイメントだ。
巨人がいなければ、もっとステキになる。巨人がセリーグからいなくなったとしても、横浜やヤクルトのホーム開催試合を放映すればある程度の視聴率は取れるはずだ。
どうすればオーナー達はそれに気付いてくれるだろうか……。

その方法は思いつかないし、日本中の誰も思いつかないから今の状態になっているんだと思う。なにかいいことを思いついたらまた書こうと思う。

0 件のコメント :

コメントを投稿

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...