2006/02/19

映画「ホテル ルワンダ」を観る

92dd4c74.jpg映画「サイレン」の、あまりのクソな出来栄えに憤怒の感情を隠せずにいたわたくしと友人は、別の映画で上書きすることを選択。
サイレンを上書きするのは、少々重たいストーリーの「ホテル ルワンダ」をチョイスした。ジャーヘッドとミュンヘンと悩んだが、友人が観たいと言ったのでこれにした。

(以下、多少のネタバレはあり)

この映画は、1994年にルワンダで起きた大虐殺をテーマにしている。正直いって、よく知らない事件である。また、映画内でも「世界はこの事件を黙殺する」というセリフがあるとおり、事実として黙殺された。ソマリアで虐殺があった、というのと頭の中ではカブっているので事実をよく認識していなかった。

ソマリアは、米軍がソマリア人1000人以上を虐殺した事件。
ルワンダは、ルワンダ民兵がルワンダ人を100万人虐殺した事件。

事件の根本からして違う。当然死者の数もけた違いに違うが。問題は、ルワンダはルワンダ国民同士の虐殺行為だった点だ。これが国際社会からの黙殺の原因とも言える。「アフリカ人同士が殺しあっている」というニュースは、世界から見れば「おー、内戦しとるのか」といった程度で、別になんということはない、アフリカといえば内戦、といった程度の認識で終わるニュースだと思う。
僕もその一人なので、それについて何か非難できる立場には無い。ただ、自分の無知を反省することぐらいしかできない。

この虐殺が発生した歴史的背景については、映画のHPに軽く触れられているのでそちらを読んでもらいたい。きわめて簡単に言うと、白人社会によって民族差別意識を植え付けられたルワンダ国民と、その被差別側のフツ族による「積年の恨み」が虐殺として発露したという事件である。
「差別はよくない」というのは、まぁこういうことの原因になるからいかんのだと思うが、そういう意味ではインドのカースト制度なんてよくまぁうまいこと続いたなとも思う。あれは歴史的に支配者階級が恐怖政治を強いていたのだろうか? まったく知らないが。

しかしまぁこの映画を見ると、相当いままで恨みが積もっていたんだなと思う。ツチ族政権はどんな酷い政治をしてきたのかと、むしろそっちが調べたくなった。映画だけを見ると、一方的虐殺を行うフツ族を、ともすれば悪者と見てしまいかねないだけに歴史的背景を詳しく調べることは重要だと思う。

しかしながら、「この恨み、晴らさでおくべきか」という感情について理解はできるが、だからといって虐殺しまくることに理解も納得もできない。扇動に乗りやすく、理性のタガが外れすぎる。どうかしてる。
朝鮮民族のように、自分達で捏造した歴史を勝手に信じて日本に対して「積年の恨み」をつのらせている人たちもいることだし、「恨んでいるのはわかったけど、だからといって何してもいいわけじゃないんだよ」と思う。ものすごい人間としてシンプルだし、大して気の利かない感想だと自分でも思うが、でもこの映画が描いているのはそういう出来事を描いているのだから仕方ない。

よく日本人の自分からすると想像もつかない行動を外国人がとると、それを「大陸的思考」と僕は捕らえる。こういう行動をとった人たちに「そんなことしちゃだめだろう」と制裁をするのも結構だが、「なんでそんなことしようと思ったの」という確認をしたいなと思うものである。これがきっと日本人的思考なんだろうな。和を以って尊きとなす。

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